Episode21 うつと休職

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そんな身体の不調が出始めたところに業務上でも心が折れる出来事が

続きました。それについてはまた後述します。

 

ともかく公私ともに壁にあたったうつ左衛門は「退職」を考える毎日となって

しまいました。

それまでは

「クレーム? いいよ、廻して!」

という前向きな意気込みで仕事をしていましたが、すっかり

「クレーム? ふう、もうちょっと頑張って、え?ムリ?

 ふう、まあ、仕方ない、廻して」

という姿勢にかわってしまいました。

 

クレーム対応部署としてはそのような気持ちでいると、やりこなす

ことはできません。後ろ向きなやりとりではいつも相手にやりこめられて

しまいます。そのうえ寝不足により日中は睡魔との戦いの方が強まって

います。

 

もう完全に負のスパイラルです。またたくまにクレーム案件が溜まって

しまいました。

「こんな社員がいると会社になんのメリットもない。会社・社員・お客様

みんなの迷惑、負担になるだけだ・・・。」

そう落ち込むことが多くなり、当然ストレスも増加しさらに「退職」の二文字が

頻繁に頭をよぎります。

 

家でのネット検索でも「退職」をキーワードに打ち込むことも多くなりました。

 

そんな折、あるブログで

「その退職ちょっと待って!」

の書き込みが。

 

・退職を悩んでいる人は今まで会社のために体を壊す寸前まで身を粉にして

 尽くしてきた人が多い。

・そういう人は最後も会社に迷惑をかけてはいけない、とすっきり退職する

 方法を選択する。

・今までの自分の貢献度を自分で誇りに思い、今こそ会社を利用するのです。

 それは「休職」という手段です。

 

これが目に入り、「ふーん、なるほど」とそれまでの退職へ転がり落ちる

自分の未来から、休職という少しだけ下り坂になるだけの自分の未来が

見えた気がしました。

 

「会社を利用か・・」

 

ここから、休職への作業がスタートしました。